ブーゲンビリアという植物に含まれているピニトールは、水溶性ビタミンであるイノシトールの仲間として知られ、血糖値を下げる働きがあります。ブーゲンビリアは、インドのアーユルベーダでは、古くから糖尿病治療に利用されてきた植物で、近年、このブーゲンビリアに含まれるピニトールの血糖値を下げる働きが注目されていますが、ここでは、このピニトールの血糖値を下げる仕組みが一体どのようなに行われているか、わかりやすく説明していきます。

ピニトールの血糖値を下げる仕組み

まず、血液中のブドウ糖のエネルギー代謝について簡単に説明しておくと、正常な場合、血液中のブドウ糖は細胞内に取り込まれ、人間の体のエネルギー源であるグリコーゲンに変換されます。ところが、インスリン抵抗性が高くなったりすると、ブドウ糖が細胞内に取り込まれなくなり、血液中にブドウ糖が飽和状態になってしまうことで糖尿病になります。このブドウ糖がグリコーゲンに変換されるエネルギー代謝に関わっているのが、糖輸送担体GLUT4というタンパク質です。実は、ピニトールには、糖輸送担体GLUT4の活動を活性化させる働きがあるので、ブドウ糖のエネルギー代謝が促進されて、血糖値を下げることができるのです。

糖輸送担体GLUT4の働きとは?

では、ピニトールと関係の深い糖輸送担体GLUT4はどんな働きをするのでしょうか?細胞内のタンパク質である糖輸送担体GLUT4は、インスリンが細胞の表面にあるインスリン受容体と結合すると細胞膜上に移行し、血液中のブドウ糖を細胞内に取り込もうと働きかけます。そして、取り込まれたブドウ糖は肝臓や筋肉でグリコーゲンとなり貯蔵されます。しかし、インスリン抵抗性によってインスリンとインスリン受容体が結合しにくい状態になると、糖輸送担体GLUT4の働きが低下してしまい、血液中のブドウ糖が上手く処理されなくなります。なので、血糖値をコントロールするためには、糖輸送担体GLUT4が正常に機能させておく必要があるのです。